- マンションに住んでるから大きなスピーカーは無理
- 家族と住んでるから爆音は無理
- モニタースピーカー買う予算がない
実家に住んでいたり、壁が薄いマンションに住んでるミュージシャンは必ずぶつかる壁ですね。
私もエレキのボリュームを上げすぎて隣人に怒られたことがあります。
それからは、夜に作業するときはなるべくヘッドホンを着用するようにしています。
この記事では、DTMer向けのヘッドホンの選び方を解説します。
結論から言うと、ヘッドホンはとりあえず:
- ダイナミック型
- クローズドバック型
- フィット感があるものを選ぶ
目次
DTMにおけるヘッドホンの役割と重要性
DTMにおいて、ヘッドホンは不可欠な存在です。
スピーカーでは聞き取りづらい微細な音や音の位置を、ヘッドホンだとより正確に把握することが出来ます。
そのため細かいバランスの調整が可能となってきます。
ミキシングやマスタリングの際には、細かい音の差異を聞き取る必要があるため、高品質のヘッドホンが必要になります。
ヘッドホンの選び方のポイント
ドライバーの種類と音質の違い
ヘッドホンの音質は、ドライバーの種類によって大きく左右されます。
ヘッドホンの音質は
ドライバーの種類によって大きく左右されます。
ドライバーとは、音を発生させる部品のことです。ヘッドホンの内部には、スピーカーのようなドライバーが装着されており、音を発生させています。
主なドライバーの種類には
- ダイナミック型
- バランスドアーマチュア型
- プランナーマグネット型
があります。
- ダイナミック型(ホームスタジオで多いのはこれ)
- 一般的なドライバーで、低音から高音まで幅広い音域を再現できます。
- バランスドアーマチュア型
- 中高音域に特化したドライバーで、音の分離度と解像度が高いです。
- プランナーマグネット型
- 一般的なダイナミック型よりも大型で、低音の再現性が高い。
一般的にはダイナミック型が使われることが多いです。
私が使っているSONY MDR-7506 もダイナミック型です。
音の再現性と周波数特性
ヘッドホンの音の再現性は、周波数特性によって決まります。
周波数特性が平坦であるほど、音源の音が正確に再現されます。
音楽や音声を正確に再生するためには、ヘッドホンの周波数特性が平坦であることが重要です。
平坦とは、全ての周波数帯域が同じ音量で再生されるため、楽曲の全ての部分を正確に聴き取ることができます。
例えば
パソコンの低音の響き方とイヤホンの低音の響き方はどうしても異なってきます。
そこで、モニターヘッドホンでバランスを調整することで、どんな機器で再生しても高音や低音のバランスが取れて聴こえるようになります。
快適性とフィット感
長時間の使用でも疲れにくく、フィット感が良いヘッドホンを選ぶことも重要です。
ヘッドホンには
- オンイヤー型
- オーバーイヤー型
- インイヤー型
などがあります。
ポイント
それぞれの形状によってフィット感が異なるため、自分の体に合った形状を選びましょう。
また、重さやクッション性も快適性に影響を与えます。
長時間の使用でも疲れにくいものを選びましょう。
ヘッドホンの種類と特徴
オープンバック型ヘッドホン
オープンバック型ヘッドホンは、ヘッドホン本体に開口部があり、外部からの音を通す構造となっています。
そのため、外部の音が入り込んでしまうという欠点がありますが、音の広がりがあり自然な音場表現ができるという特徴があります。
クローズドバック型ヘッドホン
クローズドバック型ヘッドホンは、ヘッドホン本体が密閉された構造となっています。
外部からの音を遮断できるため、密閉感のある音場表現が可能です。
また、外部への音漏れが少ないため、録音時に使われることも多いです。
自分は主にクローズドバック型を使ってます
セミオープンバック型ヘッドホン
セミオープンバック型ヘッドホンは、オープンバック型とクローズドバック型の中間に位置するタイプです。密閉感はあるものの、オープンバック型に比べて音の広がりが少なくなく、クローズドバック型に比べて外部からの音漏れが多くないという特徴があります。
ヘッドホンの使用上の注意点
- 音量に注意すること
- ヘッドホンを長時間使用していると、音量が大きくなり、聴力障害の原因になることがあります。
使用する環境に合わせて、適切な音量で使用しましょう。
実際にミキシングする時も、いつも聴いている音楽の音量よりも小さくして作業するプロが多いです。
耳が疲れにくいのもありますが、その方が耳が敏感になり些細な音の変化を察知することが出来るのです。 - 長時間の使用による負担について
- 長時間の使用によって、ヘッドホンを使用する際に負担がかかることがあります。
頭皮や耳周りの圧迫感、熱さや汗などが気になる場合は、定期的な休憩を取ったり、ヘッドホンの種類やフィット感に注意することが重要です。
そして、1時間に1回は必ず休憩を挟みましょう。 - 保管方法や清掃方法について
- ヘッドホンの保管場所は、直射日光を避けた涼しい場所に保管しましょう。また、清掃は柔らかい布を使って、定期的に行いましょう。
ヘッドホンの内部に水や液体が入らないように注意して、清掃を行ってください。
周りのクッションが破けたり剥がれてきた場合は、クッションだけ購入できます。
ヘッドホンのモデルに合わせて探してみましょう。
まとめ
周りの人に迷惑がかからないように音楽活動を続けるにはヘッドホンが一番です。
ただ、爆音で耳を痛めないようにしましょう。
耳も商売道具ですからね。
ヘッドホンを選ぶときに抑えておきたいポイントは:
- ダイナミック型が王道
- フィット感があるものを選ぶ
- クローズドバック型が王道
これで、深夜に名曲が降ってきても形に出来ますね。