- DTMを始めたいけど、どんな機材を集めたらいいかわからない
- DTMの機材を集めるにはやっぱお金がかかるの?
- リーズナブルに購入できるおすすめ機材って何?
DTMを始めようとした初心者が「結局どんな機材が必要なの?」と始める前から挫折してしまう人の話はよく耳にします。
私は昔はギタリスト一本でしたが、今では自宅で曲を作ってSpotifyなどの配信サービスで楽曲を発表して、手がけた楽曲の再生回数は30万回を超えています。
この記事では初心者でも最初の1曲目を作るために
揃えるべき機材について解説します。
この記事の手順通りに機材を集めていけば、自宅で楽曲を作れるようになります。
結論から言うと、この5つを揃えればとりあえずDTMをスタートできます:
- パソコン(古すぎなければOK)
- DAW (ソフト)
- オーディオインターフェイス
- マイク
- ヘッドホン
初心者で、選ぶ時間を省きたい方はこちらのセットに全て含まれています:
- DTMに慣れてきたらこちらも揃えていきましょう。
- ■ モニタースピーカー
■ 高品質ヘッドホン
■ 高品質マイク
■ MIDI キーボード
目次
今のミュージシャンにはDTMスキルは必須!!
そもそもDTMって何?
DTMとは、デスクトップミュージックの略語で、パソコンやMIDIキーボード、マイクなどを使って音楽制作を行うことを指します。
最近では、自宅で簡単に始められるようになったため、
多くの人が興味を持っています。
DTMをマスターすることには、プロ・アマ問わず音楽制作において多くのメリットがあります。
まず、自分のアイデアをに曲にして具現化することができます。
自分が思い描く音楽を作り出すことができるって、素敵なことですよね。
また、様々な音源やエフェクトを使って、より表現力豊かな音楽を作ることができます。
変な話、楽器の演奏がそこまで上手くなくても編集である程度調整できるのでクオリティーの高い音源を作ることも可能です。
さらに、自宅で完結してしまうため、スタジオを借りることなく自由に楽曲制作を行うことができます。
そのようにコストを抑えることができる上、生産量を増やすことも難しくありません。
また、DTMをマスターすると同時に音楽制作におけるスキルアップにも繋がってきます。
始めはうまくいかなくても、練習と経験を積むことで、音楽制作・作曲・アレンジのスキルを同時進行で向上させることができます。
さらに、自分で作った音楽をSNSやYouTubeなどで発信することも頻繁にできます。
アーティストとしては、自分の音楽を多くの人に聴いてもらうことは大切ですよね。
現在はプロミュージシャンでさえもサポート演奏やライブ出演だけで生計を立てるのはかなり困難です。
しかし、オリジナルの曲を作れるようになれば、それは大きな武器となります。
プロの方も、アマチュアの方も、DTMで新しい道を開いていきましょう。
それでは、DTMを始めるために必要な機材について解説していきます。
DTMを始めるために必要な機材の種類と選び方
パソコン
パソコンは、DTMを行うために必要不可欠な機器です。パソコンを選ぶときにはなるべくスペックの高いものを使うことをおすすめします。
DTMにスペックが低いパソコンを使う場合、以下のようなデメリットがあります。
❗️ 音声処理に時間がかかる
❗️ 音がスムーズに再生されない
❗️ 作業効率が低下する ソフトが正常に動作しない
❗️ セッションデータが破損する
DTMで曲を作るためには、CPUやメモリ、ストレージ容量などのスペックが重要となります。
特に、楽曲制作に必要な処理やエフェクトのかかった音源を再生するためには、高いCPUのクロック数と多くのコア数が必要になる場合があります。
楽曲データの保存やバックアップにも十分なストレージ容量が必要です。
音声データも、高音質なものだとかなり馬鹿にできない容量になってきますので外付けストレージSSDを使った方が安心です。
私はこちらを愛用しています:
OSはMacでもWindowsでも問題ありません。
また、パソコンの接続端子についても確認が必要です。
DTMに必要な機材を接続するためには、USBやThunderboltなどの高速なデータ転送が可能なポートが必要です。
特にオーディオインターフェイスとの接続には、低遅延で高品質な信号伝送ができるポートが必要となります。
チェックポイント
デスクトップパソコンとノートパソコンはそれぞれの特徴がありますが、DTMをする上ではデスクトップパソコンが推奨されます。
デスクトップパソコンの方が、同じ価格帯でより高性能なパーツを搭載できるため、処理速度や耐久性、拡張性に優れています。
また、大きなモニターを使って作業することができるため、複数のウィンドウを同時に開いたり、作業スペースを広くとることができます。
個人的にはiMacにモニターを一つ加えて作業をしています。
一方、ノートパソコンは携帯性に優れ、外出先でも作業ができるため、ライブパフォーマンスなどに向いていますが、同じ性能のデスクトップパソコンよりも高価になる傾向があります。
しかし、最近ではノートパソコンも高性能なものが増えており、外での制作やライブパフォーマンスに特化したモデルもあります。
また、デスクトップパソコンと同様に外部ディスプレイやキーボード、マウスを接続することで、より作業効率を上げることができます。
注意
最近のパソコン、特にマックは接続端子があまりないものが多いので変換器を購入する必要もあるかもしれませんので事前に確認しておきましょう!!
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスとは、パソコンと音楽機器を接続し、音声をデジタルデータに変換してパソコンに取り込む機材のことです。
音質に影響する重要な役割を持ちます。
マイクやギターを直接パソコンに繋げることができると勘違いされている方が多いですが、こちらはほぼ不可能です。
楽器とパソコンの間には必ずAI(オーディオインターフェイス)を使います。
オーディオインターフェイスの種類
オーディオインターフェイスには、USB接続やThunderbolt接続などの種類があります。
USB接続は汎用性が高く手軽に使える反面、転送速度が遅いため、多くのトラックやエフェクトを使う場合は負荷がかかります。
一方、Thunderbolt接続は高速で転送できるため、高品質な音声を扱う場合に適しています。
オーディオインターフェイスの選び方
- 入力チャンネル数
- オーディオインターフェイスの入力チャンネル数は、同時に録音できる音源の数を決定します。一般的に、1〜2チャンネルのものから、16チャンネル以上のものまで、様々な種類があります。最初んは2つチャンネルがあれば十分でしょう。
- コンパクトさ
- オーディオインターフェイスは、大きなものからコンパクトなものまで様々なサイズがあります。 自宅だけで使うにはサイズは関係ないかもしれませんが、ノートパソコンにつなげて様々な場所でレコーディングを考えている場合は小さくて軽いものがいいかもしれません。
- 接続端子の種類
- 現在、多くのオーディオインターフェイスはUSBやThunderboltなどのデジタル接続に対応していますが、中にはアナログ接続のものもあります。パソコンによっては接続端子が異なる場合がありますので、自分のコンピューターの端子に合わせたものを選ぶようにしましょう。 ただ万が一接続端子が合わない場合も変換器がありますので購入して仕様することは可能です。
DTM初心者に向いているオーディオインターフェースとしては、
以下の3つがおすすめです。
こちらのオーディオインターフェースは、初心者でも使いやすいように設計されており、高品質な音声入出力を提供します。
ちなみに私自身はこちらを使っています。
音楽業界ではUniversal AudioのAIが普及していて一般的に使われています。
モニタースピーカー
モニタースピーカーって何?
普通のスピーカーとの一番の違いは正確な音質再生という点にあります。
モニタースピーカーは、楽曲の制作において、ミキシングやマスタリングに必要な細かい音のニュアンスやバランスを正確に再生することができるように設計されています。
一方、一般的なスピーカーは、音質を再生することに特化しており、ある程度の音の加工や補正が行われている場合があります。
つまり、モニタースピーカーでは限りなくフラットな音が再生できます。
フラットな音で音源を作ることによって様々なスピーカーでその楽曲を再生してもしっかりとバランスよく聞こえるように音作りができます。
バランスが取れていないと、パソコンでは迫力があるように聞こえるけど、イヤホンで聞いたときにどうも低音が薄すぎる… と言うような事態が起こってしまう恐れがあります。
そのため、楽曲制作においては、正確な音質再生が求められるためモニタースピーカーが使われます。
ただし、モニタースピーカーは高価なものが多く、初心者には負担が大きい場合もあります。
そのため、初めて楽曲制作をする場合は、ヘッドフォンや一般的なスピーカー(ある程度低音が聞こえるもの)でまずは始めてみましょう。
初心者にも手頃な価格で購入できる優れた
モニタースピーカーTOP 3
ポイント
モニタースピーカーには個性があるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
ヘッドホン
DTM制作において重要なのが、音の質を正確に聴き取ることです。
そこで、モニタースピーカーに加えてヘッドホンも必要な機材の一つです。
マンションに住んでいたり家族と住んでいる方は1日中音楽を流す事ができないと思います。
そういう時にもヘッドホンがあるととても便利です。
ヘッドホンとは?
ヘッドホンとは、イヤホンとは異なり、耳を覆う大型のスピーカーを装着した音響機器のことです。
ヘッドホンは、音楽鑑賞や音楽制作などの用途で使われます。
DTM制作においては、モニタースピーカーと同様に音の再生に使用されます。
ヘッドホンは、モニタースピーカーと同様に、音の質を正確に聴き取るために必要な機材の一つです。特に、音響空間がない場所で作業する場合や、深夜に作業する場合などには、ヘッドホンが非常に役立ちます。
DTM向けのヘッドホンは家電屋さんで販売しているヘッドホンとは少し違います。
先ほどもお話ししたように 楽曲制作用のヘッドホンやスピーカーは、一般のものよりも限りなくフラットな音で音声を再生するように設計されています。
そのため値段が高くなってしまう場合が多いので、DTMを始めたばかりの方はとりあえず普通のヘッドホンでも大丈夫です。
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初心向けヘッドホン(DTM用)
- Audio-Technica ATH-M50x
クリアな音質と快適な装着感が魅力のヘッドホン。DTM制作に必要な周波数帯域をカバーし、音のバランスが良いと評判です。 - Sennheiser HD 280 Pro
モニタースピーカーに匹敵する音質を誇るヘッドホン。外音をカットする能力が高く、DTM制作に集中できます。 - SONY ステレオヘッドホン MDR-7506
プロフェッショナルの使用に応える高音質・高耐入力の折りたたみ式業務用ヘッドホン
個人の好みや耳の形によってもヘッドホンの選択は異なりますので、試聴してから選ぶのがいいです。
マイク
一般的なマイクは2種類あります。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクです。
ポイント
ボーカルのレコーディングに使われるのが多いのはダイナミックマイクです。
- コンデンサーマイク
- コンデンサーマイクは、音の細かいニュアンスをとらえることができる高感度マイクです。DTMでは、ボーカル録音やアコースティック楽器の録音に使われることが多いです。ただし、周囲のノイズを拾いやすいため、静音の環境で使用する必要があります。
おすすめのコンデンサーマイクとしては、Audio-TechnicaのAT2020や、RODEのNT1-Aなどです。
- ダイナミックマイク
- ダイナミックマイクは、高音圧でもクリアな音を出すことができます。
ライブパフォーマンスで 使われる方が多いのでスタジオでのレコーディングで使用される事はあまりありません。
USBマイク
USBマイクは、パソコンに直接接続して使うことができるためオーディオインターフェイスが必要ありません。
DTM初心者にとっては手軽に始められるマイクですが、音質や機能にバラつきがあります。
価格も比較的安価なため、予算に制限がある場合にはおすすめです。
おすすめのUSBマイクとしては、Blue MicrophonesのYetiや、Audio-TechnicaのATR2500-USBが挙げられます。 こちらはYouTube動画などの音声を録音するのには問題ないのですが音質があまり良くないため楽曲制作には向いてません。
私自身がDTMを始めたときに使っていたマイクはRODEのNT1-Aです。
値段もそこまで高くなく、音質もそこそこ良いです。
アコギなどの楽器をレコーディングするマイク
アコギやパーカッションなど、パソコンに直接繋げることができない楽器もたくさんあります。
そんなときにおすすめするマイクはSM57です。
SM57は、シュア(Shure)社が製造するダイナミック型マイクロフォンで、楽器のレコーディングに特化しています。
SM57は非常に頑丈で、ライブ音楽において広く使われています。
また、アコースティックギターやエレキギター、ドラムセットなど、様々な楽器のレコーディングにも適しています。
SM57は非常に高い入力レベルを持ち、音のクリアさと耐久性に優れています。そのため、多くのレコーディングエンジニアやプロデューサーから高い評価を得ています。
また、SM57は比較的低価格で入手できるため、DTM初心者からプロまで幅広い層に愛用されています。
MIDIキーボード
MIDIキーボードとは
パソコンと接続して使用する楽器のキーボードのような機器で、演奏した音をデジタル信号としてパソコンに送信することができます。
ピアノが弾けない方はマウスで音符をDAWに直接入力することもできますが、結構時間がかかるのでMIDIキーボードを用意することをお勧めします。
MIDIキーボードの種類
MIDIキーボードには、様々な種類があります。
全鍵盤があるフルサイズのものから、コンパクトなものまであります。また、鍵盤以外にもドラムパッドやノブ、スライダーなどがついているものもあります。
注意
MIDIキーボード自体からは音は出ないものがほとんどです。
パソコンにつないで演奏するための楽器なのでご注意ください。
おすすめのエントリーモデルとしては、KORGの「microKEY」シリーズや、M-Audioの「Keystation」シリーズ、Rolandの「A-49」などが挙げられます。
これらのモデルは、手軽に始めることができ、コンパクトなデザインで持ち運びもしやすいため、初心者には最適です。
ソフト
まず音楽を作るソフトそのものがDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)です。
レコーディング、アレンジ、ミキシングなどの作業をすることが可能です。
DAWは、DTMの中心的なソフトであり、全体を統括する役割を持っています。
DAW内には更に、エフェクトやプラグインなどといったソフトがあります。
これらは、音に対して様々なエフェクトをかけることができ、より表現力豊かな音楽作りに欠かせません。
例えば、一番わかりやすいのは「リバーブ」です。
カラオケのマイクでも調整できる「反響音」のことです。
DAW内ではこれらのエフェクトを細かく調整することが可能です。
私はAbelton Liveを主に使ってます
DAWの中でも、楽曲制作に必要な機能には大きく分けて以下のようなものがあります。
- 録音機能(マイクの音やMIDIデータを録音)
- 編集機能(音を切ったり、繋げたり、移動したりする)
- ミキシング機能(ざっくりいうと、低音と高音のバランスをとる)
- エフェクト機能(リバーブやエコーなど)
- 仮想楽器機能(パソコン内でピアノやドラムなどの演奏が出来る)
これらの機能が揃っていることが基本的な要件となります。
また、より高度な機能が必要になってくる場合はさまざまなプラグインを購入して使用します。
【DTM初心者向けおすすめソフト】
DTM初心者には、DAWソフトの「GarageBand」(Mac用)や「Cakewalk by BandLab」(Windows用)がおすすめです。
どちらも無料で使えることから、手軽にDTMに触れることができます。また、DAWとしての機能も充実しており、ある程度のクオリティの楽曲を完成させることが出来ます。
ポイント
本格的にDTMをやる場合は少し費用がかかっても最初から有料ソフトを購入して早い段階から使い方に慣れることがおすすめです。
無料ソフト
GarageBand
GarageBandは、Appleが開発した音楽制作ソフトで、MacやiOSデバイスで使用できます。
初心者でも使いやすいシンプルなインターフェイスと、豊富な音源、エフェクト、プリセット、そしてループ機能などが特徴です。
ギターやベース、キーボード、ドラムなどの楽器を録音し、MIDIキーボードで演奏した音源を編集・編曲することができます。
GarageBandは、楽曲制作をはじめ、音声編集、ポッドキャスト、サウンドデザインなど、様々な用途にも使われます。
また、スマートフォンアプリ版のGarageBandでは、内蔵マイクや外付けマイクで音声や楽器を録音することができ、直感的なタッチ操作で簡単に音楽制作ができます。
GarageBandには、数多くの音源やエフェクトが用意されており、自分でサウンドを作り出すことも可能です。
また、MIDIキーボードやMIDIドラム、ギターアンプシミュレータなどのプラグインも利用でき、自分だけのオリジナル音源を制作することができます。
Cakewalk by BandLab
Cakewalk by BandLabは、Windows向けの完全無料のDAWソフトです。
Cakewalkは、初心でも音楽制作ができるように機能を数多く備えたDAWです。
ソフトウェアシンセサイザーやエフェクトを備えた多数の仮想楽器、ループやサンプルライブラリ、MIDI編集機能など、多数の機能を提供しています。
チェックポイント
Cakewalkeはミキシングとマスタリング機能も備えています。
インターフェイスも分かりやすく作ってあり、新しいユーザーでも使いやすいと評判がいいです。
まるで、楽器を演奏するような感覚で楽曲制作が可能…と言っている人もいます。
プロフェッショナルな音楽制作に必要な柔軟性を提供している上、なんと無料でダウンロードして使用できるため、初心者DTMerにはおすすめです。
でも、微調整はできなかったりバグがあったりするので、最終的には有料ソフトを購入した方がいいかも
有料ソフト(プロも使ってる)
最初のうちは無料ソフトでもDTMを楽しむことができるかもしれないですが、もし本格的に配信サービスなどでリリースするような楽曲を作りたい場合は有料ソフトをお勧めします。
基本的にどのソフトでも質の高い音楽を作ることができます。
作りたい音楽のジャンルなどにも多少左右されるかもしれないですが、一番ときめいたソフトを選びましょう。
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Abeton Live
Ableton Liveは、DTMやライブパフォーマンスに特化した音楽制作ソフトです。
ジャンルで言うとダンスミュージックに使われることが多いです。
個人的にはロックやポップスの「バンドサウンド」を作る時にも使っているので柔軟に使えます。
Ableton Liveは、豊富なサンプルやプリセットを備えており、独自の音楽制作プロセスをサポートする多数の機能を提供しています。また、他のDTMソフトとの連携もしやすく、MIDIコントローラーとして使用することもできます。
Ableton Liveは、プロの音楽プロデューサーからホビーミュージシャンまで幅広いユーザーに人気があります。Liveを使用することで、楽曲制作に必要な様々なツールや機能を使いやすく提供し、自由なアイデアの実現をサポートしています。
Ableton Live を使っている有名アーティスト
- Deadmau5 – カナダのDJ、プロデューサー、作曲家。
- Daft Punk – フランスのエレクトロニック・ミュージックデュオ。
- Radiohead – イギリスのロックバンド。
Logic Pro
Logic Proは、Mac専用の楽曲制作ソフトで、Appleが開発したDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)です。
初心者でも簡単に音楽制作ができるよう、シンプルなインターフェイスですが、多機能なプラグインやエフェクトも豊富に備えています。
MIDIをはじめ、オーディオ録音や編集、楽器の演奏録音、エフェクト処理、ミキシング、マスタリングまで、楽曲制作のあらゆる工程をカバーしています。
また、Appleが提供するサウンドライブラリーには、多数の音源が含まれており、自分で録音した音源と組み合わせることができます。
チェックポイント
Logic Proは、世界中のプロデューサー、作曲家、エンジニアによって広く使われており、ヒット曲を生み出すこともできる高機能なソフトの一つです。
Logic Pro を使っている有名アーティスト
- Taylor Swift
- Ariana Grande
- Ed Sheeran
Pro Tools
Pro Toolsは、音楽制作や録音、編集、ミキシング、マスタリングなどのためのデジタルオーディオワークステーション(DAW)です。
オーディオトラックやMIDIトラックの録音、編集、エフェクトの追加、ミックスダウンなどを行うことができます。
Pro Toolsは、音楽制作だけでなく、映像、テレビ、ラジオ、ポッドキャストなど、様々な分野で使用されます。
Pro Toolsは、プロフェッショナルなレコーディングスタジオでよく使われています。
自分が見てきたスタジオの99%はPro Toolsを整備していました。
高品質のオーディオエンジンを備え、リアルタイムのエフェクト処理やオートメーション、さまざまなフォーマットでのエクスポートなどの機能があります。
また、高度な編集機能を備えており、オーディオやMIDIの編集、タイミングやピッチの補正などができます。
Pro Toolsは、ビギナーからプロまで幅広いレベルのユーザーが利用しています。
Logic Pro を使っている有名アーティスト
- Beyoncé
- Lady Gaga
- Bruno Mars
- ソフトの価格
- DAWには、無料で使えるものから数万円以上するものまで、幅広い価格帯があります。価格が高いソフトほど、高機能である傾向にあるので初心者には必要のない機能が多い場合もありますが、そのうち必要となってくるので購入できるのではあれ
ばしておいた方が後ほど困りません。
ソフトの使い方
DAWは、最初は使い方が分かりづらく感じるかもしれませんが、使い方を学ぶための動画や書籍などがたくさん販売されています。また、ユーザーコミュニティやオンライン講座などで情報交換をすることもできます。
まず基本的な機能を使いこなすことが重要であり、少しずつ慣れていくことが大切です。
慣れるには実際に使うことが1番の近道なので、バンバン曲を作って行きましょう。
機材選びのポイント
ポイント
どの機材を集めるかは、DTMで曲を作る最終的な目的に左右されます。
デモ音源を作りたい
音質が求められないデモ音源を作るだけなら、スマートフォンのアプリを使って、曲のアイデアをメモしたり、歌や演奏を録音することができます。
ただ、本格的な音楽制作をする場合は、専用のDTM機材が どうしても必要になってきます。
楽器の演奏や歌声を高品質に録音するためには、オーディオインターフェイスやマイクなどの専用機材が必要です。
DTMに必要な機材の価格帯は幅広く、初心者にとってはどの価格帯のものを選べばよいのか迷うことがあるかもしれません。
そのため、まずは予算を設定し、それに合わせてコスパを考慮して機材を選ぶことが大切です。
- 予算を設定する
- まずは、自分が使いたい機材を全てリストアップし、それぞれの価格帯を調べて予算を設定しましょう。予算を設定することで、無駄な出費を抑え、自分に必要な機材を選ぶことができます。
注意
予算を決めないと欲しいものばかり出てきてしまうのでキリがありません
中古品を検討する
予算に余裕がない場合は、中古品を検討するのも一つの方法です。
中古品でも、性能が高くコスパが良いものがあるので、注意深く選びましょう。
DTM機材の中古品は、専門店やオークションサイト、フリマアプリなどで購入することができます。中古品の購入には、リスクがあるため注意が必要ですが、気をつけて選べば問題ありません。
購入先が専門店であれば、中古品でも品質には保証がついている場合があります。また、販売店によっては、製品の動作確認やトラブル時のサポートなども行っていることがあります。
中古品を販売しているDTM専門店や楽器店などで、自分の希望する機材があれば、そこで購入するのも良いでしょう。
次に、オークションサイトもチェックしておきましょう。
オークションには競争があるため、希少な品物でも価格が割安になる場合があります。
しかし、出品者が個人である場合が多いため、出品者の評価や商品説明に細心の注意が必要です。
ポイント
高価な製品を購入する際には、出品者の評価を確認し、取引の前には必ず出品者とのやり取りを行い、製品の状態や動作確認などを確認することが大切です。
最後に、フリマアプリも中古品の購入にはおすすめです。
フリマアプリでは、個人売買が主流となっていますが、出品者とのコミュニケーションが円滑に行われるように、アプリ内のメッセージ機能を活用することが大切です。
また、出品者が自身の評価を公開しているため、それを確認して取引することもできます。ただし、出品者が写真や商品説明に虚偽の情報を載せている場合もありますので、注意が必要です。
機材を徐々に揃える
全ての機材を一度に揃えることは、初心者にとっては負担が大きいかもしれません。
そのため、必要な機材を徐々に揃えることをおすすめします。
DTMを始めるために必要な最低限の機材:
- パソコン
- DAW (ソフト)
- オーディオインターフェイス
- マイク
- ヘッドホンかスピーカー (パソコンの内蔵スピーカーは絶対NG)
慣れてから買ってもいい機材:
- モニタースピーカー
- ヘッドホン
- マイク
- MIDI キーボード
必要な周辺機器
ケーブル類
DTMを始めるために必要なケーブルは様々です。
それぞれのケーブルの種類と使い方を理解して、必要に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
- オーディオケーブル
- オーディオケーブルは、マイクや楽器の音をパソコンに入力するために必要です。オーディオケーブルには、モノラル(左右のチャンネルを合成したもの)とステレオの2種類があります。音楽制作にはステレオケーブルを使うことが多く、機材や環境に合わせて適切な長さを選びましょう。
- 電源ケーブル
- 電源ケーブルは、オーディオインターフェイスやスピーカーなど、機器の電源を供給するために必要です。各機器によって規格が異なるため、正しい規格の電源ケーブルを用意しましょう。
DTMの機材は電源が必要なものが多いので蛸足や、ケーブルをまとめるためのボックスを用意するといいでしょう。 - USBケーブル
- USBケーブルは、MIDIキーボードやオーディオインターフェイスなどの機器をパソコンに接続するために必要です。USBケーブルにも、規格によって異なるタイプがあります。最近のパソコンは、USB Type-Cを採用しているものが多いため、必要に応じて適切なケーブルを選びましょう。
大半の機器は購入時に必要とされるUSBケーブルが付属してきます。
マイクスタンド
DTMを始める際、マイクスタンドも必要な機材の一つです。
本当に必要?
ボーカルレコーディングの時はマイクを手に持って録音するのはお勧めできません。
Billie Eilishとかはノースタンドでレコーディングをしてたみたいですが、それぐらいのレベルになればなんでもありですね。
K&M 210/9 Mic Stand
K&Mはドイツの老舗メーカーで、高品質なマイクスタンドを作っています。K&M 210/9は、高さが860mmから1,575mmまで調整可能で、コンパクトなベースはスタジオ内でも場所を取らずに設置できます。また、マイクホルダーには、様々なマイクに対応するために、スレッドアダプターが付属しています。
Hercules MS533B Hideaway Boom Stand
Herculesは、初心者からプロまで広く支持されているメーカーです。MS533Bは、脚部が3本あるため、安定感も抜群。さらに、伸縮可能なブームアームが付属しており、マイクの位置調整が簡単にできます。また、スタンドを格納するためのキャリーバッグが付属しているので、持ち運びにも便利です。
On-Stage MS7701B Tripod Boom Mic Stand
On-StageのMS7701Bは、三脚式のベースが特徴で、安定感があります。伸縮可能なブームアームが付属しているため、マイクの位置調整が容易です。また、取り外し可能な脚部が付属しており、持ち運びにも便利です。価格帯も手頃で、初心者におすすめのマイクスタンドです。
【モニターアンプスタンド】
モニタースピーカーの最適な高さは、ユーザーが座ったときに耳の高さとなるように設置することが推奨されています。この高さに設置することで、音の出力がユーザーの耳に直接届き、正確な音質判断が可能になります。
モニタースピーカーを机の上に置く場合、スピーカースタンドを使用して高さを調整することができます。一般的に、スピーカースタンドは高さが調整できるため、自分の体格に合わせて調整しましょう。
On-Stage SMS6000-P – クラシックなスタイルのモニタースタンドで、耐荷重性に優れ、高さは約91cmから152cmまで調整可能です。また、ベース部分には非常に重い荷物を置くことができ、安定感があります。
Ultimate Support MS-90/45B – 45度の傾斜がある特殊なスタンドで、モニタースピーカーの向きを調整することができます。高さは約91cmから152cmまで調整可能で、デザインもモダンでスタイリッシュです。
【ポップガード】
ボーカルレコーディングの際、口から出る息や発音時に発生する「パッ」という音を低減するためにポップガードが必要です。
この音は「ポップノイズ」と呼ばれ、通常のマイクではノイズとして拾われ、音質を損ねる原因となります。
ポップガードは、マイクと口の間に設置することで、パッという音を吸収して音質を向上させる役割を果たします。
また、ポップノイズが頻繁に発生するのは、子音の「P」や「B」などの前であるため、特に歌詞にこれらの文字が多く含まれる場合には必要不可欠なアイテムとなります。
NEEWER ポップフィルター – 低価格帯でありながら、しっかりと音を抑制することができるポップガードです。金属製のフレームと二重のナイロンフィルターが付いています。
SE ELECTRONICS SE-Pop – 中価格帯であり、高品質なポップガードとして知られています。振動を低減し、音をクリアにするためのマルチフィルターが付属しています。
【サウンドプルーフ材】(吸音材)
DTMにおいてサウンドプルーフ材は、スタジオやレコーディングルームで使用されることが一般的です。
DTMでは音のクオリティに非常に敏感であり、環境音や外部のノイズが録音に影響を与えることがあるためです。
サウンドプルーフ材は、音の反射を抑えたり、外部からのノイズを遮断するための素材です。
スタジオやレコーディングルームでは、壁や天井、床にサウンドプルーフ材を設置し、音の反響を減らすことで、よりクリアで高品質な音源を録音することができます。
おすすめの吸音材:
スーパーダッシュ 新しい24ピース 300 x 300 x50mm ピラミッド 吸音材
壁に貼る吸音材としてはリーズナブルで使いやすいです。
Arrowzoom 黒いコーナーバストラップアコースティックフォーム
ベース音や低音は部屋の角に溜まりやすいと言われています。
そのため、部屋の角にも貼る必要があります。
注意
粘着テープが付属している場合がありますが、壁紙によって剥がした時に壁紙ごと破れることがあるので気をつけてください。
DTMを始める前に身につけておくべきスキル・知識
コード進行
コード進行とは、音楽において複数のコードをつなぎ合わせて一連の流れを作り出すことを指します。コード進行は音楽の基本的な要素の一つであり、メロディーとともに曲の雰囲気や印象を決定づける重要な役割を果たします。
コード進行を理解するためには、聴くことが大切です。
まずは自分の好きな曲を選んで、そのコード進行を聴きながら、コードの種類やパターンを覚えると良いでしょう。また、YouTubeなどの動画サイトにはコード進行について解説した動画も多数ありますので、初心者の方はこうした動画を利用するのもおすすめです。
自分の好きな曲のコード進行を参考にする
ネットで調べれば大体の曲のコード進行を調べることができます。
好きな曲のコード進行が分かれば、ご自身が一番得意な楽器でコード進行を覚えるか、DAW内でプログラミングしてコード進行を入力してみましょう。
そしたら、そのコード進行に合わせて自分の曲を作ってみましょう。
既存の曲と同じコード進行でも、リズムやメロディ、歌詞を変えることで全く別の曲になります。 ちなみにコード進行自体には著作権は無いので、存在するコード進行で曲を出したとしてもトラブルにはつながりません。 ただメロディーが似ていると著作権上問題になる可能性があるので気をつけましょう。
楽曲アレンジのパターン
楽曲アレンジにおいて、Aメロ、Bメロ、サビとは楽曲の構成要素の一部を指します。
Aメロとは、歌の最初の部分で、歌詞もメロディーも別のパターンで構成されています。
Aメロは、一般的に曲の主題を紹介する部分として機能します。
Bメロは、Aメロに続く中間部分で、Aメロとは異なるメロディー、リズム、歌詞のパターンで構成されています。
Bメロは、楽曲に深みや複雑さを加えるために使用されます。
サビは、楽曲の一番覚えやすい部分で、AメロとBメロの後に続く最も重要なセクションです。通常、サビには簡潔で耳に残るフレーズやキャッチーなメロディーが含まれ、楽曲のタイトルが反復されることがあります。
サビは、楽曲のクライマックスやフックを形成することが多いため、聴衆の心をつかむ重要な役割を果たします。
ポイント
アレンジパターンはいろいろありますが 結構「お決まりパターン」が多いので、自分が好きな曲のパターンに沿って自分の曲を作ってみると流れがとても良くなります。
DAWソフトの使い方
初心者がDAWソフトの使い方を学ぶためには、オンラインのチュートリアルやコースがおすすめです。
- 公式のチュートリアル
- DAWの公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルでチュートリアル動画を提供している場合があります。ソフトの基本的な機能や操作方法を学ぶために役立ちます。
- オンラインコース
- DAWソフトの基本的な機能から高度なトピックまで、さまざまなレベルの学習者に対応しています。Udemyなどのオンライン教育プラットフォームは、多数のDAWソフトのコースを提供しています。
- YouTubeチャンネル
- YouTubeには、DAWソフトを扱った数多くのチュートリアルがあります。有名なYouTuberや専門家のチャンネルを見ることで、実践的なヒントやトリックを学ぶことができます。
- オンラインコミュニティ
- DAWソフトのオンラインコミュニティに参加することも、学びを深めるための有効な方法です。DAWソフトに特化したフォーラムやSNSグループに参加し、他のユーザーから質問に答えてもらったり、アドバイスをもらったりすることができます。
実践
最も効果的な学習方法は、実際にDAWソフトを使って、音楽制作に取り組むことです。最初は簡単なプロジェクトから始め、段階的に難易度を上げていくことをおすすめします。
まとめ
DTMを始めようと思っても、どこから始めていいか分からない…
まず始めて見たいのであれば、この5つを揃えれば直ぐに曲作りを始められます。
DTMを始めるために必要な最低限の機材:
- パソコン(古すぎなければOK)
- DAW (ソフト)
- オーディオインターフェイス
- マイク
- ヘッドホン
Amazonで購入できるものもあるので、揃えるのはそこまで難しくありません。
そして、DTMに慣れてきたらこちらも揃えていきましょう。
- モニタースピーカー
- 高品質ヘッドホン
- 高品質マイク
- MIDI キーボード
この記事を参考にして、人々に感動を与えるような曲をリリースしてください。