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AIと歌詞作成:革新的なコラボレーションの可能性
音楽とテクノロジーはこれまで、二人三脚で歴史を辿ってきました。
弦楽器と打楽器の時代から、電子楽器の発達によりシンセサイザーやエレキギターが音楽の形を変えてきました。レコーディングだってそうです。最初はテープに録音して手作業で音を繋げていた時代から、今はパソコン1台で楽曲制作ができてしまいます。
しかし、新しいテクノロジーが音楽に影響を与えるたびに、疑問や怒りの声が上がります。
- 「アート」とは根本的になんなのか…が問われます。
- テクが発達しすぎると人間の仕事が奪われるのではないか。
- アートに込めるべき「思い」や「魂」がなくなってしまうのではないか。
そのような議論が毎回行われています。
しかし、どんなに抵抗してもテクノロジーの進歩を止める事は出来ないですし、一緒に生きていくしかないと思うんです。
AIを使って歌詞を作るメリット:創作の速度、多様性、新たな視点
AIを使って歌詞を作ることの最大のメリットは、創作の速度向上です。AIは一度に大量の情報を処理する能力を持っており、瞬時に数千もの歌詞のパターンを生成することができます。これは、時間と労力を大幅に節約することにつながります。
人間が歌詞を作るときも、根本的なところは一緒です。
過去に聞いた歌詞や経験したことをもとに新しいパターンを作り出します。
さらに、AIは人間の先入観や偏見を持たないため、完全に新しい視点から歌詞を生成することが可能です。これにより、予想外の歌詞やフレーズが生まれ、新たなインスピレーションを得ることができます。
AIを使った歌詞作成は、音楽制作の新たな可能性を広げていきます。
ポイント
AIが書き出した歌詞をそのまま使うのではなく、それをベースに個性やオリジナリティを加えるとより表現の幅が広がるのではないでしょうか。人が感動できるような歌詞の内容にするには、やはりアーティスト本人のインプットも必ず必要になってくるはずです。
このようにAIとのコラボレーションを通じて、より豊かで多様な音楽表現が生まれることでしょう。
プロデューサーがAIを活用して歌詞を作る例
米国の音楽プロデューサー、Taryn SouthernさんはAIテクノロジーを使って楽曲制作を行なったことで知られています。
Tarynさんは、全ての楽曲制作をAIに委ねた初のフルアルバム、「I AM AI」をリリースしました。このアルバムでは、AmperというAI音楽制作ツールを活用していて、歌詞作成においてはAIが提供するさまざまなフレーズの中からいいと思ったものを選び、それを基に歌詞を制作しました。
AIの力を借りてヒット曲を生み出したアーティスト
近年、AIを活用してヒット曲を生み出したアーティストも存在します。
その一人が、フランスの音楽プロデューサー、SKYGGE(スキージ)さんです。
SKYGGEさんは、AIと共同で制作したアルバム「Hello World」をリリースし、その中の一曲「Hello Shadow」は全世界で高い評価を受けました。
この曲は、AIとの共同作業で制作され、AIが提供するメロディーやコード進行を基にしています。
SKYGGEさんは、AIの提案を元に歌詞を書き、曲作りを行いました。
個人的にはちょっと不自然なとこもあると思うのですが、ここからどんどん進化していくのではないでしょうか。
AIツールを効果的に使うためのヒント
AIツールはあくまでツールです。全てをAIに任せてしまうのではなく、自分の創造性とAIの能力をバランス良く組み合わせることが求められます。AIは新たなアイデアを提供するもので、そのアイデアをどう活用するかはあなた次第です。
次に、
複数のAIツールを試してみることをおすすめします。それぞれのツールには特性があり、自分の音楽スタイルや目指すサウンドに合ったツールを見つけることが大切です。
作曲にに使えるAI:
- ChatGPT
- Amadeus Code
- BandLab Songstarter
AIツールを使いこなすには自分の音楽理論の知識を深めることも重要です。
AIが提案するメロディーやコード進行を調整することで、より具体的な指示をAIに出すことができ、自分の思い描く音楽を具現化しやすくなります。
AIツールの使用は継続的な実験が必要です。AIは日々進化しており、新たな機能やアップデートが頻繁に行われています。たくさんのミュージシャンが使えば使うほど賢くなっていって、センスも磨かれるという事ですね
そのため、定期的に最新の機能をチェックし、新たな試みを恐れずに挑戦してみましょう。