最近、AI技術の発展によってミュージシャンの仕事が奪われてしまうのではないかと懸念が上がっていますが、AIが搭載されたとても便利なプラグインもめちゃくちゃ出てるんです。
例えば、ドラムやベース、キーボード、ギターなどの仮想楽器や、ボーカルエフェクト、マスタリング用のプラグインなどがあります。
これらのプラグインは、人工知能を活用することで、高度な自動化、リアルタイムの音声解析、音色のマッチング、即興演奏のサポートなどを実現しています。
ここでは、最近話題のAI搭載プラグイン10選を紹介します。
目次
DRUM Virtual Instrument
仮想的なドラム演奏を実現するプラグイン。
AIによってリアルなドラム演奏が可能になっており、ヒューマンタイプやロボットタイプなど様々な音色を提供しています。
チェックポイント
1000個以上のドラムサウンドと、30個のドラムキットが準備されているので幅が広がります。
自分でドラムパターンを作りながら演奏の細かい調整も可能です。
ユーザーのプロンプトによってAIがカスタムのドラムキットを組み立ててくれます。
InstaChord
シンプルなコード進行から複雑なコードパターンまで、簡単に作成できるMIDIプラグインです。マウスで簡単に操作することができ、生成されたコードはノートエディターに自動的に出力されます。
AI技術が組み込まれており、自動的に最適な和音進行を提案することができます。
豊富な音色やパターンを用意しており、初心者からプロまで使いやすく、創造性を高めることができます。
コード進行は好みもあるので、AIが考えてくれたコード進行をもとに自分なりにアレンジしてみてもいいですね。
Mastering The Mix Complete Collection
高度なミキシングやマスタリングに必要なツールを提供するプラグインのセットです。
セットには、オーディオ品質を向上させるためのEQ、スペクトラムアナライザ、プロセッサー、音量レベルを自動調整するゲインプラグイン、およびプロジェクト全体を管理するプラグインが含まれます。
ミキシングが出来るまでAIは発達していないような気もしますが、デモ音源を手っ取り早く作るには問題ないかもしれませんね。
Cosmos Sample Finder
サンプルライブラリを管理するための便利なツールです。
検索機能が優れていると話題を集めていて、キーワードを入力するだけで関連するサンプルを見つけることができます。
そしてなんと
AIがサンプルを聞いて自動でタグ付けしてくれるんです。
さらに、複数のライブラリからの検索も可能で、プロジェクト内のサンプルを一元管理できます。
また、サンプルの再生やトリミング、タグ付けも可能で、サンプルの整理に役立ちます。
サンプルって大量に溜まると管理が大変なので、このようなアプリはとても便利ですよね。
Scaler 2
和音、スケール、キーコードの生成やMIDIパターン作成などに特化したVSTプラグインです。
自分の曲をアップロードすると自動分析して、複数のコード進行を提案してくれます。
その上アルペジオ、ベースライン、リズムなどに関したアレンジアイディアも提案してくれるのでかなり楽になります。
- 音楽理論に詳しい人は必要ないかもしれませんが
- 作曲中壁にぶつかった時はきっと助けてくれます。
わかりやすいUIや、DAWとの連携も容易に行えるため、初心者から上級者まで幅広く使われています。
Melody Sauce 2
これはまだ完成形とは言えないかもしれませんが、コード進行に合わせてメロディーを作ってくれるプラグインとなります。
ジャンルは幅広く対応しており、ヒップホップ・EDM・トラップ・テクノなどの曲が作れます。音色は100種類から選べるので求めてるバイブスにすることは可能なのではないでしょうか。
でもやっぱメロディーは鼻歌から始めてキャッチーだと思うものがいいと思うんです。
可能性が無限にあるからこそ、まだAIは人間が心地いいと思うメロディーを作り出すのは難しいのでしょう。
Smart:bundle by Sonible
このバンドルには、EQ、リバーブ、コンプレッサー、リミッターが含まれています。
各プラグインには、AIを搭載した自動設定があり、クリック一つで自動調整してくれます。
- 例えば
- smart:compは、周波数選択処理をすることによって透明性の高い、バランスの取れた音にしてくれます。
smart:EQ 3は、わずかな調整でミックスの詳細、明瞭さ、透明度を向上させ、ミキシング作業を迅速化します。
ただ注意が必要なのは、自分自身でもEQやコンプレッサーの基礎知識がないと微調整ができないので最終的に納得いく作品に持っていくことは出来ません。
全てを任せられるロボットではなく、時間短縮のためのツールとして扱いましょう。
Captain Plugins Epic
5つのプラグインが一つとなり、コード進行、リズム、ドラムビート、ベースライン、メロディーを作ってくれるプラグイン。
コード進行は96,000種類、ベースラインは600種類以上など、組み合わせの可能性は無限大にあります。
チェックポイント
でもやっぱり任せっきりだといい音楽はできないですね…
ほとんど不自然な出来になってしまいます。今後AIが発達すれば人間に負けないほどの名曲を書いてくれるかもしれませんが、現時点ではプロの楽曲には届かないです。
Atlas 2
ドラムマシーンとサンプルライブラリーを合体させたプラグインです。
UIがカラフルで特徴的になっています。「サンプルマップ」と呼ばれる画面にはサンプル音源がカラフルなドットとして整理されています。
このプラグインは、AIと協力しながら曲が作れるので、かなり自然な曲が作れそうです。
AIがサンプルの音源を自動分析して整理して、サンプルの選択をAIが手伝ってくれるという流れです。
文章では説明が難しいので、動画で見てみてください。
Solaris Virtual Vocalist
英語版ボーカロイドですね。
ブロードウェイシンガーの歌声をサンプルしたプラグインで、かなり細かいところまで調整できるようになっています。
チェックポイント
英語の歌をネイティブのように歌ってくれるシンガーを日本で見つけるのはかなりハードルが高いので、デモ音源ならSolarisが使えるのではないでしょうか。
なんと日本語でも歌えるというからびっくり。