- DTMを始めたいけど、めんどくさいな…
- 機材を集めるのにお金がかかるから嫌だな…
- 自分は演奏者というアーティストだからレコーディング知識はいらない!!
このように、自宅レコーディングに抵抗がある方は多いのではないでしょうか。
でも、このご時世、そこまでお金をかけなくても簡単なホームスタジオを作ることはできるんです。
この記事では、自分がDTMを始めて経験したメリットを解説します。
目次
演奏だけじゃ取り残される
音楽制作において、自分が演奏することができない楽器の音源を使って作曲や編曲ができるデスクトップミュージック(DTM)は、現代の音楽制作に欠かせない存在となっています。
しかし、まだまだDTMを活用していないミュージシャンも多く、その理由は「手持ちの楽器で十分に演奏できるから」というものが挙げられます。
それだけでは活動範囲を狭めてしまうため、仕事が増えにくくなってしまいます。
自分が10年前にバークレー音楽大学に通っていたときに、教員全員が口を酸っぱくして言っていました↓↓↓
「これからは演奏だけじゃ取り残される。今後は作曲、作詞、プロデュース、楽曲制作全てをこなせる人材が求められる時代が来る。」
先を見据えてた音大の先生
音楽制作の幅を広げることは、ミュージシャンとしての仕事を増やすために必要不可欠なことであると言えます。
それでは、DTMを学んだ後にはどのようないい事が待っているか見ていきましょう。
音楽制作の幅が広がる
DTMを始めることで、自分が制作することのできる音楽の幅が広がるという大きなメリットがあります。
DTMを使えば、自分で録音した楽器や歌声を自由自在に編集することができます。
ポイント
シンセサイザーやドラムマシンなど、楽器を実際に所有していなくても、ソフトウェア上で再現することができます。
私は自宅スタジオにドラムはありませんが、Addictive Drumsというソフトを使ってドラムの演奏とレコーディングを行なっています。
さらに、DTMには多彩なエフェクトやプラグインがあり、それらを使うことで、今までにない音楽表現が可能になるので自由度が上がります。
音楽制作の効率が上がる
DTMは自由度が高く、自分の好きな時間に自分のペースで制作することができます。
音楽制作のためにスタジオに行ったり、セッションミュージシャンを呼んだりする必要がなくなるため、自分のスケジュールに合わせて制作することができるのです。
DTMを始めるためには、必要最低限これらがあれば始められます:
- パソコン
- 音楽制作ソフト
- オーディオインターフェイス
- マイク
- ヘッドホン/スピーカー
始めたばかりの時は、特別な機材やスタジオが必要なわけではありません。
一度投資すれば、以降は比較的低予算で音楽制作ができます。
チェックポイント
リハーサルやレコーディングのための費用もかからないため、コストパフォーマンスに優れた音楽制作が可能になります。
費用を抑えられる
DTMを使うことで、ほぼ自分一人でレコーディングを完結させることが出来ます。
例えば…
本来はバンドの音源を作りたければ、リアルなドラムセット、ベース、キーボード、ギター、パーカッションなどが必要になります。
しかし、これらの楽器をすべて揃えてミュージシャンを雇うと、かなりの費用がかかってきます。
その上、録音スタジオを借りる場合も高額な費用がかかることがあります。
しかし、DTMを使えば、あらかじめ用意されたサンプル音源を使うことで、多数の楽器をシンセサイザー上で再現できます。
MIDIキーボードを使えば、シンセサイザーの音源を鳴らすことだってできます。
もちろん、リアルなミュージシャンの演奏の質を上回ることは難しいですが、ある程度のレベルまで持っていくことは十分可能です。
例えば、MIDIキーボードでホーンセクションの演奏を再現したりできます:
デモ音源の制作がしやすくなる
DTMができるようになると、デモ音源を制作することが可能になってきます。
デモ音源は、自分の音楽を広めるための重要なツールの一つであり、DTMを使って手軽に作成することができます。
- デモ音源の重要性
- デモ音源は、自分の音楽をプロモーションするために必要不可欠。
音楽レーベルやライブハウスなどに自分の音源を送る際に、デモ音源を送ることが一般的です。
デモ音源が良ければ、レーベルやライブハウスから興味を持たれ、ライブ出演やレコーディングのオファーが舞い込む可能性だってあります。
いくら曲が良くても、あまりにも音源の質が低いと依頼は遠のいてしまいます。
バンドで作曲する際にもデモ音源は役立ちます。
例えば、バンド仲間に新曲を提案するときデモ音源を渡せると非常に便利です。
デモ音源を作ることで、自分がイメージしている曲のイメージを具体的に伝えることができるからです。
また、デモ音源があると、バンドメンバーが自分の担当パートについてより深く理解することができ、意見交換や意見調整がしやすくなります。
そうするとバンドメンバー間で意見の食い違いが起こりにくくなり、新曲の完成度が高まります。
この様にデモ音源があれば、曲作りのプロセスがスムーズに進み、最終的に効率よく曲作りをすることが出来るのです。
DTMを学べばミキシングも学べる
DTMを始める際、ミキシングという言葉を耳にすることがありますが、これは音楽制作に欠かせない技術の一つです。
ミキシングとは、複数の音源を合わせて一つの音楽に仕上げることです。
実は、楽曲をできるまでには音のバランスやエフェクトの使い方など、細かな調整が必要です。
具体的には、各楽器やボーカルなどの音源をバランスよく調整し、空間感や音像などを設定して、一つの音楽作品として仕上げる作業です。
例えば、ドラム、ベース、ギター、キーボード、ボーカルなど複数の楽器が含まれている楽曲があるとします。
これらの音源はそれぞれ独立して録音され、音量や音色、エフェクトなどが異なることがあります。
調整せずにただ音を重ねただけだと、周波数が被ったり音量にバラツキがあったりするため綺麗な音楽には聞こえません。
ミキシングには様々なテクニックや知識が必要ですが、初心者でも基本的な作業手順を覚えることは可能です。
例えば…
各音源の音量バランスを調整したり、音の広がりを作るためにパンニング(音を左右のどちらかのスピーカーによせること)を設定したり、エフェクトをかけたりすることが可能です
総合的に見ると、ミキシングは音楽制作において非常に重要な作業の一つであり、完成度を高めるために必要不可欠なスキルです。初心者でも基礎的な知識を学び、練習することで、自分の音楽作品をより良いものに仕上げることができます。
DTMを学ぶことで、そのようなミキシングの基礎知識が自然に身に付きます。
大半のDTMソフトウェアには、ミキシングを行うための機能が多数搭載されており、直感的な操作で音楽制作が可能です。
ステージ上でも役立つ
ミキシングの知識は「音の根本的な知識」とつながりますので、ライブのステージ上でも役立てることができます。
音の理論を理解していれば、ライブ演奏をよりパワフルでメリハリのあるサウンドに変化させることができます。
ポイント
ライブの前には「サウンドチェック」という、各楽器の音量、音色、音像、エフェクト等を調整する作業があります。
ミキシングの知識を持ったミュージシャンは、より自分たちの楽器を効果的に使い、効果的に音作りをすることができます。
例えば、自分のギターを目立たせたいと時には、単純にボリュームを上げるだけでは他の楽器の音に埋もれてしまう可能性があります。
切れ味のある、目立つ音を作るためには「EQ」や「コンプレッサー」などを使って他の楽器と被らない周波数を際立たせることが重要となるケースもあるのです。
また、ライブ演奏では、音響設備の違いや会場の特性によって音の鳴り方が変わってしまうことがあります。
そこでも、ミキシングの知識を持ったミュージシャンは、その場の環境に合わせてサウンドチェックや音響調整を行うことができます。
自分自身の理想の音を毎回出すことが出来ると、演奏中はパフォーマンスに集中することができます。
バランスのことを考えながら演奏してしまうと、表現したいものも出来ないですからね。
DTMを始めることの決意
DTMを始めようと決意することは、ミュージシャンにとって非常に重要なことです。
DTMを使うことで、音楽制作の幅を広げ、自分の音楽の可能性を最大限に引き出すことができるからです。
- DTMを始めるにあたっては、機材の準備や使い方、音楽制作の基礎知識などを学ぶ必要がありますが、その努力は必ずや音楽制作の能力向上につながります。
具体的にはこのようなメリットがあります:
- 音楽制作の幅が広がる
- 音楽制作の効率が上がる
- 費用を抑えられる
- デモ音源の制作がしやすくなる
- DTMを学べばミキシングも学べる
この記事を参考にして、是非DTM人生の第一歩を踏み出してみてください。